大和田あきお

大和田さんってこんな人!

ご本人に聞きました!

42年間を振り返って

1975年、新任で創立2年目の県立川崎北高校に赴任し、1988年3月まで勤務。

1988年4月から1992年3月まで県立新磯高校に勤務。

1992年4月から1997年3月まで県立茅ヶ崎北陵高校に勤務。

1997年4月から2008年3月まで県立上矢部高校に勤務。

2008年4月から2012年3月まで、県立横浜南陵高校に勤務し、定年退職。

2012年4月から2013年3月まで再任用教員として県立城郷高校に勤務。

2013年4月から2014年3月まで再任用教員として県立白山高校に勤務。

2014年4月から2015年3月まで再任用教員として県立保土ヶ谷高校に勤務。

2015年4月から2016年3月まで再任用教員として県立上矢部高校に勤務。

2016年4月から2017年3月まで再任用教員として県立藤沢清流高校に勤務。

今までの歴史

<1975年度~1979年度の頃>

 新任教師1年目から、専門とする数学教育と剣道部の指導

教師2年目のとき、ホームルームの一人の生徒が喫煙したことを契機として、「生活指導とは何か」という教育の本質について考え実践するようになりました。

教師3年目には、数学教育と剣道部の指導は自分なりに確信を得て教育にとりくんでいましたが、クラスの指導で悩むことが多くなり、指導方法について悩み始めました。

<1980年度~1982年度の頃>

 1981年では、1学年のホームルーム集団づくりにとりくみました。

入学の日のホームルームで、担任の方針として「①自立した人間になってもらいたい。②悔いのない高校生活を送ってほしい。」と語り、生徒への要求として、「①みんなで決めて、みんなで守る。②自分の不利益に黙っていない。」ことを強調し、生徒たちが自ら自主的に活動できるよう呼びかけました。

<1983年度の頃>

ホームルーム指導で悩みながらも、全員参加の授業づくりを目指して実践にとりくみました。

授業では2次曲線の自主編成の教材を活用し、3人から4人の学習班で全員が主体的に参加する授業方法を研究し実践しました。生徒の声を生かしながら、折り紙や作図による創造的な楽しい授業づくりをめざし、授業での班長立候補による学習集団の指導をすすめました。

<1984年度~1986年度の頃>

生徒会本部を中心に生徒会の自治指導としての「全校集団づくり」にとりくみました

生徒を主体とした文化祭に変革し、生徒会本部で文化祭方針を検討し、生徒総会に次ぐ決議機関である代表討議会で討議し、決定するとりくみを重視しました。

 生徒会の自治を追求する中で、物品販売の改革をめぐって生徒会の文化祭方針を生徒自身で主体的に決定することができました。その中で、生徒会本部の指導性と生徒会の力が高まっていきました。

<1986年度~1987年度の頃>

個人の自立を促す学級集団づくりの指導を重視しとりくみをすすめました。

低学力の生徒の指導にどう向き合うか(1986年度)

 1986年度入試の2次募集で、数学の入試テストの点数が1桁の生徒が入学しました。また、その生徒が中学校でイジメを受け、苦しい学校生活を送っていたことを知り、その生徒に対する学習指導を重視することにしました。

 その生徒に対して、毎朝、生徒の登校時間の前に30分位の数学指導を行い、計算の基礎を中心に授業内容のポイントを説明する中で、少しずつ数学を理解できるようになり、問題を解く力をつけていきました。

1年間の毎朝の学習指導によって、その生徒は基礎学力を獲得し、学年行事などで活躍するようになり、2学年の旅行委員会では、委員長として立候補しリーダーに成長していきました。

<1988年度~1991年度の頃>

 学校での民主的な教育改革をすすめるため、授業改革や文化祭などの全校行事を中心に生徒会の自治指導を通じて、生徒会本部のリーダー育成に重点を置き、生徒の生活指導や学校教育に責任を持つ民主的な教師集団の形成に努力しました。

<1992年度~1996年度の頃>

 ホームルーム集団の指導では、「1年HRづくりにおけるリーダー育成」

についてとりくみました。

ホームルーム指導の方針は、以下の6点としました。

「①朝のSHR(ショートホームルーム)を明るく、生活の見えるものにする。②LHR(ロングホームルーム)を計画的に行い、学年行事の計画とも連携する。③行事を大切にし、人と人との関わりを重視する。④学級通信を楽しく発行する。⑤「一人ひとりの出番をどうつくるか」を中心に、学級活動をすすめる。⑥生徒会・学年と連携して、活動できるクラスを目指す。」

入学式前にクラスの生徒の保護者から相談がありました。「インシュリン欠損症の持病のある生徒」についての相談でした。1学年の教師集団でその援助や指導の体制づくりを検討しとりくみをすすめていきました。

2年次では、留年生の自立にむけた指導を中心に、ホームルーム集団の指導をすすめていきました。

<1997年度~2007年度の頃>

1997年県立上矢部高校に赴任した後、3年間ホームルーム集団づくりをすすめました。

① 2年次に部活動でのイジメ問題で退学した生徒に対して、その生徒の立ち直りのための指導を、神奈川総合高校への再入学までとりくみました。

その学習指導などのとりくみを通じて、「生徒の生活の事実をどうとらえるのか、また、何を生きがいとして生徒が自分づくりに挑むようになるのか」などについて、深く考えさせられました。

② 生徒が自分の夢や希望を実感できる全校生徒会の集団づくり

生徒部の担当として、生徒の希望や生きがいを重視した指導方針を核にして、生徒が自分の夢や希望を実感できる全校集団づくりを追求していきました。

このとりくみは、文化祭運営を生徒主体で行い、生徒会の自治権を確立していった全校集団づくりです。

全校生徒の取り組みによって、生徒主体の文化祭を成功させ、全校生徒会がこれ以後活気ある活動をすすめることになっていきました。

それ以後、生徒会本部とPTA役員と生徒会顧問による三者の会議で自由に討論を行い、今後の文化祭などの方向性を確認することができました。

これを契機として、全校の生徒会自由討論会を定期的に行うようになりました。その自由討論会を実施する中で、部活動でのイジメ問題が指摘され、学校でのイジメをなくすための対策と取り組みが実行され解決していきました。 

また、授業での生徒と教師のトラブルが起こり、その対策として、生徒会本部が全校生徒に授業アンケートを実施し、誹謗中傷でなく、教師への具体的な要求内容を整理し、各教師に要望を提出するなどの授業改革をすすめました。

<2008年度~2011年度の頃>

(1)「生徒の人格的自立に向けた指導とは何か」~HRから生活指導を考える~

 横浜南陵高校に赴任して、生徒の現実の生活を踏まえつつ、どのような活動が彼らの人格的自立に繋がるか、また、それに対して私たちはどのような指導が必要なのかについて、教育の原点を問いながら、実践をすすめることにしました。

 「一人はみんなのために、みんなは一人のために」というホームルーム集団づくりの指導は、①ホームルームの課題を生徒集団の中でどのように認識し、共有化するかが重要です。②そしてその際、生徒への要求は、「最大の尊敬」としての「最大の要求」を示すことが必要です。③それに関わって、ホームルーム集団の自治を形成し、リーダーをどのように育てていくのかが問われています。④活動の評価は、結果主義ではなく、どのように生徒が取り組んだのか、何を行ったかだけではなく、何をしようとしたかをも重要な視点として評価することが生徒の自立と成長に繋がっています。

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